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田舎時間

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この春、1週間で30軒ほどの不動産屋をまわり今のわが家へと移り住むまで、晴れた日にはクッキリとアルプスの稜線眺めるぶどう畑にほど近い場所に暮らす機会をいただきました。夏、暑く。冬、寒い。そして虫の飛び交う当たり前の生活でしたから、この季節は薪売りを探して薪を買い、ストーブにくべては燻される、なんともサバイバル・ライフを楽しんでいました(そんな様子を当時は毎週のように『NHK地球ラジオ』へとつづっていた訳です)。トラウマだったマッチの着火を克服し、なつかしの(‥と言っても、なつかしいのは私とメンバーだけですね)「焚火倶楽部」を思い出しながら紙・柴・薪をくべ、時折空気を送ったりしながら灰を落としたり‥と、ずいぶんと充実した「暮らしからの経験」をさせてもらっていました。葉の落ちた木々、色の無い季節を燈火のように照らす赤々とした柿の実を「田舎の(クリスマス)イルミネーション」だと、かつて日本の新聞に投稿された方がいらっしゃったいましたが、この辺りも同じです。町では、もうクリスマス・ムード一色。霧深い朝、闇夜に爆(は)ぜる薪の音‥ 変わらない時間が、今も田舎には流れています。そんな生活を与えてもらえて、本当に良かった!

by lavitaelevitiasti | 2013-11-29 06:44 | 土地柄・人柄  

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