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食の由来をたどる「km0(キロメートル・ゼロ)」

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前回の日記のつづき、この日曜は、1日中ピエモンテ牛の元を訪ねていました。

アスティを走る丘陵地モンフェッラート地域を代表する食のイベントのため、友だちの家から一路、アスティの北側へ。

毎年この季節のある週末に開かれるイベントですが、日曜日は路線バスがなく、オリーヴ栽培を手掛ける農家さんからのおさそいに、ようやく応えることが出来ました。

今回、ピエモンテ牛の飼育家とぶどう栽培・ワイン醸造家と合同でイベントに参加すると聞き、新緑の田舎道を進みます。いたいた、のんびりと牧草をはむピエモンテ牛が!


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ピエモンテ牛の暮らす放牧場や牛舎を見学して、その肉をその場でおいしくいただく。
賛否両論あるかもしれませんが、これこそ地産地消、こちらで「km0(キロメートル・ゼロ)」と呼ばれる ・・ どこで・どのように育てられたものか目に見える ・・ 食への安心と納得の暮らしではないでしょうか。

写真左下の大き目のスライスは、地域で作られているめずらしいサラミ。アスティ周辺へお越しの際は、ぜひ地ワインと共におためしを。


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日当たりの良いぶどう畑をオリーヴの林に植え替え、長く厳しい冬を迎えるピエモンテ州では大変めずらしいオリーヴ・オイルづくりに取り組む栽培家、ヴァレンティーノさん一家は、地域土着のトウモロコシも栽培。乾燥させて挽いた「ポレンタ」と呼ばれる、北伊の郷土食も手掛けています。

★夏の終わりにアスティ周辺を訪ねると、収穫せずに自然乾燥を待つトウモロコシ畑が目につくでしょう。畑から食卓まで・・ アスティ周辺旅行を通して「食育・ふれあい体験」は、いかがですか? 
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ポレンタ粉を湯に溶かし、練り上げる・・ シンプルだからこそ、考えすぎるとうまくできない。そんな一品。
小さなお鍋で作るのと、こんな合宿用の(?)大鍋でつくるのとで、なぜか味わいが大きく異なるように感じます。

また、栽培家自ら振る舞ってくれるのが、一番の決め手かもしれません。砂浜でおにぎりをほおばるような特別なおいしさが、あるのです!

肉料理の付け合せにして肉汁を吸わせていただいたりするポレンタですが、きょうは、ほのかな塩気とオリーヴ・オイルをたっぷりかけていただきまーす!

20人ほどのバイクのツーリング・グループが2組もやって来て、それは、それはにぎやかな日曜の午後。
麦わらを椅子やテーブル代わりにして、春風を感じて過ごす。心地好い一日となりました。
Grazie mille !!

by lavitaelevitiasti | 2015-04-22 22:18 | 地域に息づく、味を知る  

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