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そして春を迎える

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「アルプスの麓」を意味する、ここピエモンテ州。澄み切った冬空にクッキリと浮かび上がるその真っ白な山並みは、温暖な房総(ぼうそう)半島で生まれ育った私にとって、何とも言えない脅威でした。ぶどう畑の丘陵が、まさにはじまるAsti郊外で過ごした昨シーズン。それは未体験の「寒さ」、「こわさ」と向き合い、乗り越えた日々でもあります。マッチがこわくて擦ることもできなかった私がストーブの使い方を教わって、底がついて初めて薪屋を探して薪をくべ。時折訪ねて来てくれる友達にぎゅーっと抱きしめてもらうのが、まぁ温かいこと、温かいこと!一気に安堵に満たされる、そのうれしさといったらありません!トリノでちらつき始めた雪が、次第に銀世界に変わるAstiへの帰路。なだらかな丘の連なる郊外では、さらに積もっているでしょう。友達のぶどう畑では、このような厳しい冬の寒さも、夏の暑さも乗り越えた、樹齢90年以上にもなるぶどうの木が昨秋も多くの房を付けていました。四季を通じて暮らすこと、この土地をもっと知りたいと願いやって来た私に、友達が与えてくれた最高のチャンス!それを「楽しく乗り越えること」が、何よりも愛情をもって支えてくれた友達への感謝のしるし。季節は巡り、ことばにはできない自信と強さが芽生えています。
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by lavitaelevitiasti | 2014-01-30 07:07 | ぶどう栽培  

(勝手に)取材後記・その2 - 人が好き!Caffe'が好き!

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イタリア旅行情報サイト「Japan-Italy Travel On-lin」で連載している『アスティへようこそ!』 その第3回冒頭で紹介した自家焙煎も手掛けるバール「Ponchione(ポンキオーネ)」では、訪れるたび何とも言えないキラキラした時の流れを感じます。ピカピカに磨かれたエスプレッソ・マシーンはもちろんのこと、テキパキしたバリスタらの仕事ぶり、そしてカラフルなチョコやキャンディーの包みにいたるまで、店主エジーディオさんの「想い」が行き渡っているからではないでしょうか。「初めはね、あのカウンターがあるところだけの店だったんだよ。その頃はね、まだ余所(よそ)の豆を売ってるだけだったんだ。」・・ハタチの頃に、まったくの偶然から飛び込んだCaffe'(珈琲)の世界。おそらく持ち前の探求心が功を奏したのでしょう。納得の行く豆や味を求めて自家焙煎を手掛けるまでになったのは、ご本人にとって長い道程の「始まりの始まり」に過ぎなかったのかもしれません。先陣を切り、朝から接客を務めるエジーディオさん。腰を下ろすのは、客の引いたほんの束の間。大好きなCaffe'の香りに包まれて新聞を広げるのも、また至福のひとときなのでしょう。
『アスティへようこそ!』 http://www.japanitalytravel.com/benvenutiasti/top.html
(過去記事は、連載ページの最下部左にある「小都市を訪ねる旅 アルキーヴィオへ」から)
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by lavitaelevitiasti | 2014-01-25 01:26 | 街歩き&お店(記述日現在)  

やらネバー!

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Piazza Catenaの朝市では、偶然にも以前住んでいた辺りから来ていると言う農家の店に通っています。市場では、見かけるなり腕を引っ張ってまで(!)呼んでくださるのですから、誠にありがたいこと。自慢の野菜を手に取り説明してくださったり、こっそり味見させてくださったり、私の健康を気にかけ、バールにまで誘ってくださるのですから、親せき一家のような存在です。買い物から戻り、いつものように葉物など新聞紙にくるんで、ひと段落。パソコンを立ち上げると、みうらじゅんさんの「いやげもの展」の話題を見つけました。そちらから引用させていただきますと・・ 「いやげ物」とは“もらってもうれしくない(むしろ迷惑な)いったい誰が買うんだろうと疑問に思うような土産物”・・とのこと。「『こんなもん誰が買うんだ? …オレだ!』という使命感で買ってます。“買わネバー(NEVER)”の精神ですよね」とありました。そう、ここで重要になって来るのが、この「使命感」と「“買わネバー”の精神」!言い換えるなら、私が「10年前にひとめぼれしたから」と、好きで続けているAsti紹介の活動は、まさに “やらネバー!精神”によるもの。とにかく「やることに意義がある」んだから「やりなさい!」と、言うことなのか!と。あやうく忘れそうになっていた使命感を思い出すこととなりました!
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by lavitaelevitiasti | 2014-01-21 07:21 | Piacere!(はじめまして)  

La "nostra" giapponessina!

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ぶどう畑に程近い郊外に暮らしていた頃、トリノからの学校帰りに図書館や市場など、駆け足でAstiの町を巡っていました。そしてバールで一息ついたら、19時前の最終バスに飛び乗って・・ 急な引っ越しで部屋探しに息詰まり、初めてバールで身の上話をしてからまだ1年も経っていませんが、荷物の受け取りを買って出てくださったり、ムックのような店主フェデリコさんの「シークレット誕生パーティー」の際には重要な役を任されるなど、いつの間にかこのバールが大きな存在となっています。「まずはイタリア語だけど、今年はピエモンテ弁も覚えたいの」と話したところ、もうひとりの店主フェデリカさんがおもむろにどこかへ電話を掛けてくれました。「.. ma senti, la "nostra" giapponessina ..」 どうやら誰かに話を通してくださっているようでしたが、「la nostra giapponessina(私たちのちっちゃな日本のコがね)」、とおっしゃっていたのです!常連客の多いこの店では、パーティーの際にご一緒したり、私を覚えてくださる方が増えているようで嬉しくなります!長友選手同様、先日ミラノへ加入した本田選手も「オレたちの日本人!」としてすっかり受け入れられているでしょう!
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by lavitaelevitiasti | 2014-01-18 06:13 | 土地柄・人柄  

愛されてるんだ!

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縁がつながり、大好きなCostigliole d'Asti、ぶどう畑の近くで暮らす機会をいただいた2012年。おそらくタイミングと言うのが合ったのでしょう、こちらの友だちは時間をやりくりして、本当に色々なものを見せてくれました。ですからまるで親鳥の「刷り込み」のように友だちを慕い、離れれば漠然とした思いに駆られることもあったのですが、昨春Astiへと引っ越すことになった際には、「これは友だちの輪を広げるきっかけを下さったんだ!」と、感謝の思いであふれました。1週間で30軒ほどの不動産屋を回れば、おのずと顔見知りが増え、あっという間に町のつくりを足で覚えることになりました。日本では母が「イタリア国旗に染めてください!」と美容院で注文したとか。おかげさまで美容師さんが全力で止めてくれたようで、ほのかな3色にとどまったようですが、これまでイタリアと何の縁もなかった我が家の暮らしが一変しています。幼い姪甥に電話を掛けると、「ボナセーラ!」と出てくれました。私の留学生活が思いがけない展開を見せているように、周囲にも楽しい変化が。様々なところで、日伊の親鳥、そして雛鳥たちが私の成長を楽しみにしてくれている。離れていても、しっかりと愛されていることを感じる、今日この頃です。
【写真】 お世話になったAstiの不動産屋さんに、感謝のGRAZIE! - 2013春
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by lavitaelevitiasti | 2014-01-13 05:12 | 土地柄・人柄  

カスターニャー・ニャー・ニャー・ニャー!

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休日以外、毎朝青空市の開かれるPiazza Catena。メインストリートCorso Alfieriの一本裏手にあっても意外と静かで、地元でも知らない人もいるようだ。しかし奥さんに頼まれた買い物メモを手にやって来る男性陣も多く、番号札を用意しているところもあって、まさにアスティの台所と言った人気の市場。「畑で作ってるものだけ」という人も多く、だからうちは桃だけです、そんな潔い屋台も。なかには店主の掛け声がひときわ元気に響き、遠くからでも聞こえる名物屋台がある。秋口あたりからは「カスターニャー・ニャー・ニャー・ニャー」と、お気に入りのフレーズで「栗、あるよ」と押しているのだったが、先日のこと、「カゼひきには、ビタミンCでしょ!」とばかり、各種みかんが山となったこの屋台を訪ね、「これ、種なしですか?」と尋ねたところ、予想外な質問だったのだろう、あの日以来、その掛け声は「mandarancio, senza se-mi- ! senza se-mi-! (みかんとオレンジの交配種:マンダランチョは、種なしでーす!)」に換わって、きょうも明るく市場で響いていました!
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by lavitaelevitiasti | 2014-01-12 04:34 | 街歩き&お店(記述日現在)