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基本を見つめて・・

決して器用ではないので、何事も繰り返し、アレンジしては基本に立ち返り・・ 「基本と自分の、ちょうど良い接点」を見つけています。誰もがそうやってオリジナリティを培うのだと思いますが、「アスティに伝わる郷土パスタづくり」を通してもまた、そんなことを感じています。


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アスティのマンマたちから伝え聞く「郷土パスタのレシピ(分量)」にはそれぞれ差異があり、ともあれ理由があってのものでしょうから、復習しながら私の感じる「これぞ!」を求めて来ました。

自主練はもとより、力(ちから)加減やパスタの成形などはマンマの経験によるものですから、一緒につくる機会を作っては、年の瀬ギリギリまで郷土パスタづくりの現場を訪ねていました。


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一連の流れを知り、自分自身の基本となる「納得の味」を身に就けたいと願って来ました。こうやって今年最後の復習パスタで「あぁ、このやわらかさ!」と、この感覚にたどり着けたことが、本当にうれしい!

改良点はいくつもありますが、来年の前進につながります。
やったよ、マンマ&ノンナ! ありがとう! 2014年の目標、達成でーす!

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by lavitaelevitiasti | 2014-12-31 14:46 | 地域に息づく、味を知る  

イヴを一緒に・・

「町の人が演じる『キリスト生誕劇』が開かれるから、あそびにおいで!」とさそわれ、クリスマス・イヴを大好きなCostigliole d'Asti(コスティリオーレ・ド・アスティ)で過ごすことになった!

マニュアル車の運転免許も取得したものの、夜の運転は、まだちょっと・・
「帰りは送ってくから、心配しないで。一緒にクリスマス・ミサにも参列しよう!」と、いつも気にかけてくれる伯父さん*が、ありがたいことにさそってくれたのでした。
(*お父さんの様な友だちのお兄さん、いつも本当にありがとう!)

「リハーサルがあるから」と、ボランティアで手伝う伯父さんと、早めの出発・・ 会場となるコスティリオーレ城には、ほぼ一番乗り状態!おかげで羊やロバたちと、のんびり交流を楽しみました!(「キリスト生誕」の物語に大きくかかわる羊やロバが、会場を元気に盛り上げていました)

この9月にアスティで開かれた「Festival delle Sagre Astigiane」のパレードで、久々に間近に見た羊にビックリした私ですが(その時の日記:「この地で家族になろう!」)、今夜はその鳴き声に、さらにビックリ! 「ベェェェー」って!!!

もうすぐ18時・・ 「そうだった!」とクリスマスに向けた準備を思い出し、伯父さんに声を掛けてお菓子屋さんへと向かいます。コスティリオーレにあるどのお菓子屋さんも大好きだから、どこに行こうか迷うところですが・・ もう閉店間際!小走りで「BISCO」へと駆け込むと、いつもは裏でお菓子作りに励む職人さんの姿もあって、しばしおしゃべりを楽しみました。おかげさまででクリスマスに欠かせない「パネットーネ」を手に入れ、「そうだ、ワインも無かったんだー!」

・・と、大急ぎで城のお膝元にあるベッペさんのお店へと引換しました。10年前に始めてコスティリオーレを訪ねた時から、良くしてくださったベッペさん。3年前にこちらに移り住むと、今度は私の友だちと仲良しだと分かったり。さらに親しみの増す大好きなCostigliolesi(コスティリオーレの人)のひとりです!

ワインとパネットーネを抱えてお城に戻ると、見かねた伯父さんが「車に積むように」と声を掛けてくれました。徐々に友だちやその家族、顔見知りのみんなも集まって来て、話に花を咲かせます。しかしダウンに膝丈のブーツ、マフラーに帽子・・と、完全防備で出向いた私にとって、そろそろ限界の寒さが・・ 

と言ったところで、グッド・タイミング! 夕ごはんの時間とあいなりました!


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早めに出発した私たちを追いかけて、伯母さんたちもコスティリオーレへとやって来たのです。ちゃんと約束していなかっただけに、みんなで一緒に夕ごはんの食卓を囲めるなんて!しかも、友だちのお母さんも一緒に!

3年前に初めて会った時から、仲良くなりたいなぁと強く感じた、友だちのお母さん。友だちの穏やかな人柄は、お母さん譲りかな?なんとも心地好い、大好きな人たちなのです。それが今夜はドルチェを半分ずっこしたり、うれしい時の流れを感じます。

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再び完全防備で町へと戻りましたが、ほんのちょっとだけワインを飲んだから、温かく感じました。お城までは目と鼻の先ですが、女性同士、商店街を彩るクリスマス・ショーウインドウを眺めては、立ち止まっておしゃべりが弾みます。

寒空の元、いよいよ「キリスト生誕劇」が開幕!町の人の熱演が、私たちを当時の世界へといざなうようです。ロバを引きながら、ベツレヘムの街で宿を求めさまようジュゼッペ(ヨセフ)とマリア・・ 天使役のこどもたちに導かれるように、宿となる馬小屋へとたどり着く彼らを追い、多くの観客が会場を後にしました。

・ ・ ・

あたたかな「おくるみ」に包まれた、本物の生まれたての赤ちゃんがジェズー(イエス・キリスト)を演じる、この生誕劇。人波に押され、すっかり伯母さんたちを見失ってしまいました。「どうしよう・・」

肩をたたかれ振り返ると、なんと伯母さんたちが私を見つけてくれたのです!
「あぁ良かった・・ 寒いから、もう教会に入りましょう」
クリスマス・ミサの開かれる教会は、数か月前に友だちのお母様の葬儀・追悼ミサの開かれた教会でもありました。

スコットランドの「バグ・パイプ」のような音色のする楽器奏者(アブルッツォ州など南イタリアの民族楽器)に先導され、教会へとジュゼッペ、ジェズーを抱いたマリアらが入場します。そして、追悼ミサでもお目に掛かった神父さんと共に、クリスマス・ミサが始まりまります。

・ ・ ・

ミサの間、色々なことを思い浮かべていました。家族のように大切にしてくださる友だち家族との出会いから今日にいたるまで、そしてこれからのこと。この家族ひとりひとりとの深まりつつある温かな交流は、縁あって出会いの機会を作ってくださった人のおかげでもあります。また、その後の再会から個人的な交流も始まり、温かな交流が深まる日々・・

こんなにも穏やかな気持ちで、彼ら家族と一緒に笑顔でこの教会に戻ることができた、クリスマス・イブ。長くつづいてきた歴史、家族の歴史・・ それは、導かれるように人生をつむぐ愛があるからこそ。神父さんのことばからは、たえず光がさしているようでした。

ミサを終え、時計の針は12時を回り、クリスマス当日を迎えていました。「ありがとう!」と伯父さんらと抱擁を交わし、大好きな友だちのお母さんがアスティまで送ってくれることになりました。車中でのふたりの時間、会話がさらに交流を深めてくれます。

うれしくって夢中になっておしゃべり。「また会いたいな」の気持ちに感謝をこめてごあいさつすると、お母さんからも「ありがとう、まさえ!近いうち、また会えるわよね!」と言ってくれたので、気持ちが通っているのを感じて、とーってもうれしくなっちゃいました!

Grazie a nonna e tutti, Tantissimi Auguri di Buone Feste!!!

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by lavitaelevitiasti | 2014-12-25 10:47 | Costigliole d'Asti!  

みんなやさしい

人が人を呼び、つなぎ、友だちの和と輪が広がる毎日。出先で色々声を掛けてもらっては、クリスマスのミサに出かける約束や、家族で囲むクリスマスの食卓に招いてくれる大切な人たちがいます。


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ちょっと顔を合わせないだけで、どうしたかと思ってた・・ と気にかけてくれるアパートの人たちと、みんなでアペリティーボ(食前酒)を計画したり、アスティ周辺を紹介するプランを、より良いものへと知恵を貸してくれる、土地の人たち。

「え? こんなところに?」 「こんな楽しみ方もできるだね!」 ・・ 同じ場所を繰り返し訪ねることで、信頼を得て、発見の多い毎日。

大好きな友だちのぶどう畑から、見上げていた場所。そこへ偶然立ち寄ることになり、思いがけず友だちの畑を見渡しては、あらためてその美しい姿に「納得」!
自然との調和のちょうどいいところで手入れをする、彼らの姿勢が畑からも伝わって来る。

人やものとの距離が近くなり過ぎて、時に見えなくなってしまう大切なものもあると思うから、色々視点をより良い関係を築く。新しいつながりも広がって、うれしい日々を過ごしてる!

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by lavitaelevitiasti | 2014-12-20 20:21 | 土地柄・人柄  

RAMEN BOY, Bravissimo Luca !

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アスティから高速道路を利用して、約1時間。ピエモンテ州都トリノへ、ラーメン・ツアー!
日本育ちの私がまったくついていけないほど、幼い頃から日本のアニメや漫画に親しんできたと言うイタリアの友は、映画『ラーメン・ガール』を観て以来、すっかりラーメンに夢中みたい。私自身は観たことねーので分かりませんが、とにかくラーメンの奥深い世界にみんな、興味津々です!

袋入りの乾麺は、みんな試したことがありようで、「ならば!」とウワサに聞いたトリノの店へとツアーをオーガナイズ!各方面の友だちが、この日を心待ちにしていました!

ショーペロ(ストライキ)があったこともあり、ものすごい渋滞で、予約時間に遅れること30分。申し訳ない―!と席に着き、ワイワイ始めたところで、まさかのー「え・・ わたし、ベジタリアンなので、こういうのはちょっと・・」

おやおや?袋麺はOKだったのに?・・ピザ屋に行こうか・・的な空気をなだめ、まずは他の人のラーメンを試食するよう勧めます。唐揚げや餃子を試食する中、お茶をすする友だち・・

「私もベジタリアンだけど、ここの食べれるのよ。もう3回目!」と、助け船を出すもうひとりの友だち。店の人も「しょうゆ味なら行けるって人、結構多いの。」
枝豆を追加して、友だちのお腹を少しでも満たします。

「えっ、なにコレ―! わたしにも、しょうゆラーメンください!」
チャーシュー以外、スープも飲み干すこの気に入りっぷりは、なんだ!?美味しいからだ!

トリノでラーメン屋を開くイタリア人、ルカさんは、さて、どこで修業したのでしょう?

お店にやって来る日本人客を見つけては、味の向上のためアドバイスを求めるのだと言います。情熱あってこそのラーメン修行。とーっても美味しくて、みんな大満足!

「アスティなら競合にならないから、ラーメン屋出してもいいよ!」
郷土パスタ、細麺タヤリンの腕を磨いて、私もピエモンテ・ラーメンはじめるか!

最後は熱燗をおごってもらい、再びカンパーイ!みんなで温ったかーくなりました!
P.S. それから店を出て、深夜の街で小一時間もおしゃべり。気温0度でーす!

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by lavitaelevitiasti | 2014-12-12 22:42 | 街歩き&お店(記述日現在)  

大切ないのちを預かる仕事

「人と牛の良い関係」に重点を置いて。ゆで肉の盛り合わせ「ボッリート・ミスト」のサグラ(村祭り)ではなく、私はピエモンテ牛の品評会に出かけたのです!


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ある晴れた昼下がり、市場へとつづく道・・ 品評会へと牛を送り出すことは、場合によって12時間以内にその命が形を変えることでもあります。まるで「わが子」のように大切に育てた牛だから、この世にせめても栄誉を残してあげたい・・ そんな思いが、牛の手入れをする姿から感じられるのです。


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その命が愛おしく、気付いたら300枚もシャッターを切っていました。

目を見張るばかりの、立派な牛の体つき! 大切な牛の命を預かっている訳ですから、飼料となる干し草やトウモロコシの栽培から手掛ける飼育家も多いことにも納得です。


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ふしぎなことに、ピエモンテ牛はあまり鳴いていませんでした。父の勤めていた牧場で見たホルスタインは、「ムゥォー!」と、その大きな鳴き声が地響きのようにこだまして、びっくり飛び上ってしていたのは、私が小さかったからでしょうか?

重量級の去勢牛は、1,520キロを記録。並んだ牛の頭一つ飛び出るくらい、大きく素晴らしい牛でした。短い毛足、触るととぉーってもやわらかく、温かかった。

去年から何度も牛の品評会でお目に掛かっている博士に、再会。
審査員として鋭い視線で牛を見つめ、触れては、飼育家をねぎらっていました。

牛の品評会のつづく、12月。冷え込むピエモンテでは、体を温める大事な栄養源として、ゆで肉の盛り合わせが旬の郷土料理です。

牛の話題、品評会の話題を載せれば、残酷だ・・賛否両論かもしれません。しかし、論点は別のところにあると思います。このお仕事、牛の大切ないのちを預かっている訳ですから、年中無休24時間体制。牛が好きだからこそ情熱を持って続けられるお仕事ですよね。だから私は、「人と牛の良い関係」に重点を置いて、ピエモンテ牛を追っています。

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by lavitaelevitiasti | 2014-12-10 18:38 | 土地柄・人柄  

本当に、シンプル!

イタリアのカレンダーでは12月8日は「Immacolata Concezione」にあたる祝日となっていて、辞書によれば「聖母の無原罪の御やどりの祝日」と訳されるそう。

アスティでは大きなクリスマス・ツリーと共にイルミネーションの点灯が始まり、広場には移動式大観覧車もお目見え。日曜日にも開くお店が増え、町がにぎわいを見せている。

こんな時こそ田舎で過ごしたいのだけど、まだ車を持ってないから、「今あるもの・ここでの時間」を楽しんだ。


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小麦粉があって、卵もある。それで十分な、パスタを作ることにした。
卵の数から粉の分量を定め、あんまり乾燥が急いでも・・と暖房をストップして、こね始め・・


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腕力の無さから、なかなかまとまらずに困っちゃうようなところがあったのだけれど、まさに今日、コツをつかんだのが分かった!


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それぞれに、やり易い分量や方法があるのだろう。マンマからおそわったレシピを受け継いで来たのだろうから、家庭ごとに加えるものも異なる。そして地域の気候、当日の天候、本人の体調によっても!


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どのタイミングで、どこに、どれだけ粉を打つのか? それひとつとっても、今日はやたらと納得の行く「出来」になった!
これまでアスティのマンマのパスタづくりに立ち会ってきた経験を基に、「私に合った分量」で打つと言う、当たり前の大事なことを発見し、とても柔らかな生地が出来た!


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手動のパスタ・マシーンで生地を薄く伸ばし、どれくらい乾燥させてからカットするのが良いかも自然と分かった、今日! ・・ なんだか「一反木綿」みたいだけど!


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アスティの家庭的な老舗レストラン「Gener Neuv」のピナ・シェフが言っていたように、「パスタを味わう」ために!今夜はシンプルに、パルミジャーノ・チーズをからめていただきまーす! Grazie titti !!!


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by lavitaelevitiasti | 2014-12-07 19:11 | 地域に息づく、味を知る  

土曜日の食卓

大好きなコスティリオーレ・ド・アスティでは、去年からシリーズで「食と健康」にまつわる講演会が開かれている。講師は、近郊の町出身の博士。イータリーから出版された、ものすご分厚い著書の出版記念を兼ねて始まったもののようだ。

土曜の夜だから、行けたとしてもアスティへ戻る足が無いなぁ・・ その前に、そもそもこんなおもしろい講演会が開かれていたとも知らずに、ひと月ほど過ごしていた。

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たしか、あれは去年の11月だったか、12月だったか・・ 今ではすっかり私の伯父さんの様な存在になっている、友だちのお兄さんから、「まさえも興味があると思う。帰りは心配しなくていいから、連れて行くよ!」と連絡をいただいたのだ。

「それは、ぜひ行きたーい!」とふたつ返事で答えたところ、さらに講演会当日にも改めてさそってくださったのだから、まことにありがたいこと!

フットワークの軽い人なのだろう、「弟経由で面倒を見ている」・・ そんな感覚では無いらしい。以前誰かに言われたように、「親せきの子です!」くらいの感覚で、生まれは日本にせよ、親子ほどの年の差があるから「話題が合わないこともあるよね」程度の話で、何にも気にせず、とても良くしてくださるのだから、本当にこころ優しい伯父さんなのだ。

先週土曜は、今年最後の講演会。いつものように8時をまわってから伯父さんの元を訪ねると、ドアの向こうには食卓を囲む伯父さんはもちろん、(友だちの息子さんである、こちらもまた私の)友だちと、そのお母さんの姿も。


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暖炉の温かさに包まれ、「夕飯、一緒にどう?まだでしょ?」と、食卓へと招いてくださった。「ここまでは、バス?」と、友だちのお母さん。みんなのいつもの会話がつづくなか、ふと伯父さんが「まさえは、免許に合格したんだよ!」と。

「あれー、ついに!」 「良かったねー!」

個々に伝えていた話が、土曜の食卓で一気につながった!
信頼して、応援してくれる人たちがいる! 本当にうれしいことです!

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by lavitaelevitiasti | 2014-12-04 20:25 | 土地柄・人柄