Make You Smile - あなたを笑顔に。泣くのをやめて、私自身が笑顔でいたら、降雨・雷雨予報が一転、心地好い晴れの日がつづいています。
季節の桃と、アーモンド粉が決め手のアスティの伝統菓子「アマレッティ」がそろったので、半分に割って種を取りのぞき、くだいたアマレッティやカカオを混ぜたものを詰めてオーブンへ。
今回は桃に下準備をするレシピでつくってみました! ゆで肉や、その出汁を利用したミネストローネ。山羊乳チーズなど、気付は地域の食にどっぷり馴染んでいます。ピエモンテ牛の肉を生で美味しくいただくこと、しかり。
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現在暮らす「コスティリオーレ・ド・アスティ(Costigliole d'Asti)」では、放牧された真っ白なピエモンテ牛が美味しそうに夏草を食(は)む様子が見られます。
丘の上で、木陰の涼しい谷間で。先日は同じ谷を車で通ると、ものすごい至近距離からノロ(鹿)が飛び出て来て、びっくり! 野うさぎやキジとの出会いも多く、暮らしと自然が近い・・ ここには自然の中に暮らしがあります。
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以前しばらく暮らした隣町では、越してからもう3年も経つと言うのに「アスティは、どう? 帰りのバスの時間は大丈夫?」と、今も親身に声を掛けてくださる人たちがいます。「アスティから、コスティリオーレに引っ越したんですよー。それに合わせて運転も始めて、きょうは車で来ました!」 そんな変化が、さらなる会話と交流をつなぐのです。
土地の人との交流を願い、大切に育んで来たからこそ、今もひとりひとりがよく覚えてくださっているのだと感謝しています。
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コスティリオーレに暮らし始めて、約3か月。アスティでの日々のように、ここでも人々が「ARIGATOU!」と声を掛けてくれるようになりました。どこからか、誰からか、日本人の私が越してきたのだと聞いたのでしょう。
ガラスのボトルを手に出かける水場でも、順番をゆずってくださったり、世間話をしたり。私の暮らしの日本語率は、こうやってパソコンに向かう時くらい。残り99%はイタリア語+ピエモンテ弁で、旅行者の多いこの季節はじゃっかん英語も。
青天の霹靂も、問題解決も、はじめてのお医者さんも、アニョロッティづくりも、お相手は、みなさん、外国人を含め、土地に生きる方々。
「あなたみたいな若い人に、このアニョロッティづくりを覚えてほしいのよ」
そう言って、土地のマンマやノンナ(おばあちゃん)は、優しく繰り返し基本をおしえてくれるのです。
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まどを開ければ、肌寒いほどの涼風が流れ込む夕べです。丘の上、風の通りの良い住まい。アスティ中心部での暮らしを2年ほど挟んで、再びぶどう畑広がる丘での田舎暮らし。覚えています、この季節、どこからともなくカメムシが訪ねて来るのを・・
追い返しても、追い返しても・・ なんでやねーん! あんた、どっから入って来たん??